北海道の暮らし

北海道の冬にスーツケースを使うと?

冬の北海道に出張や旅行時に、スーツケースは使えるのか?をご案内します。

冬の北海道にスーツケースで行ったらどうなるの?

という質問を友人からいただきました。
出張や旅行でスーツケースで来るのは、特に冬は服もかさばるので、荷物量的に仕方ありません。

では、雪の量や道路状態のパターン別にご説明しましょう。

雪質と道路状態はエリアや天候、気温によって千差万別ですが、出張や人が観光で行く範囲であれば何種類かに分けて要点を絞ってご案内できるかと思います。

雪が少し降った状態

雪が少し降った状態です。
例えば10月末或いは11月に初雪があった、12月くらいにはすぐに根雪となり、道路が凍って、その上に雪がこれくらい少し積もった状態であれば、類似状況かと思います。特に札幌市内の歩道であれば、時期にもよりますが歩道でもある程度、雪や氷で凸凹しているので、凸凹をどのように進むかの方が課題でしょう。ただ、北海道はロードヒーティングといって、街中の歩道は雪が溶ける仕組みが道路でできているので、中心部の歩道の多くは大丈夫です。(といっても、全てではないので、過信のないよう念のために下記をご覧ください。)

スーツケースのタイヤの車輪より下の積雪

雪はパウダースノーなので、さらさらしていてそれほどべたべたにならないかもしれませんが、長い時間雪がついたままだと布やファスナーの近くは少し湿っぽくなるかもしれません。
スーツケースの種類とその日の雪質にもよりますが、2月後半や3月で0℃以上になる日であれば、雪が水に変わりつつある場合には、スーツケースはやや水に浸るでしょう。
いずれにせよスーツケースのタイヤよりも低い状態であれば、まだコンディションとしては良い方だと思います。

スーツケースのタイヤの車輪よりも積雪が多い場合

スーツケースのタイヤより雪が積もっている状態の場合、時々スーツケースを持ち上げてあげればいいでしょう。

何故なら、このような雪かきをしながら進むことになるため、時々行き場のなくなった雪を置いていくためです(笑)
この場合は、スーツケースを雪かきしながら引くか、頑張ってスーツケースを持ち上げて運ぶかになります。

では、実際の札幌中心部の画像でご覧ください。
雪が積もって凍って、道の上に氷ができて、それが凸凹に固まって、その上に更に積雪ができる状態です。0℃以下であれば、雪の下の氷もあまり滑りません。

これは、2021年2月半ばの中心部です。今年は雪がかなり少なかったことで、除雪もかなり丁寧にされていましたので、その状態でこのような感じです。道路はスーツケースのタイヤ下、道路から歩道に入る時にタイヤの上になる若干雪かきをする状態になります。実際の写真だと分かりやすいですね。

難易度の高い状態

とりあえず、パウダースノーな時期が多いので、難易度的には中程度以下と言えると思います。天候や気温や道路のコンディションにもよりますが。

では、最大難度からご案内します。
これは歩くのも難しい状況でスーツケースを引くことです。
その状況は前日や当日に0℃以上になって、雪が凍って、その上に積雪がある状況です。詳細は、下記の投稿に書いてあるのでご覧ください。
【北海道の日常】パウダースノーの下はつるつるなスケートリンク

また、凍る系えはなくて難易度が高いパターンは、本州での積雪と同じ状況です。積もった雪が水っぽくてたくさんあって、進みにくいというパターンです。これも0℃以上或いは付近の場合かと思います。

ただ、降雪地帯の本州の人ならこの状況は想像が付くかと思いますし、これを知っている人なら、北海道のパウダースノーの方がまだ優しいと思うかとしれません。

いずれにせよ、どうにもならない場合は最終的にスーツケースを持ち上げて歩けばいいですし、それで疲れれば休めばいいですし、それでもどうにもならない場合は、タクシーに乗ってしまえばいいのですから、ご心配には及びません。

それでも心配な人は、引くことも担ぐこともできるスーツケースがいいかもしれません。