北海道の暮らし

北海道の『天気予報』を通訳;最高気温が0℃を越える日

この文章を読むと本州から初めて北海道に来た人が
北海道の天気予報で使われる不思議な表現の意味が分かります。

天気予報でよく使われる表現

真冬日とは、最高気温が0℃以下の日です。
北海道で、1月2月は真冬日が多いです。
2月後半から3月にその真冬日から抜けてて来ると、天気予報で多用される表現があります。

『今日は最高気温2℃と、あたたかい日になるでしょう。
路面凍結には気をつけましょう。』


この表現について大きく下記の”3つ”に分けて、解説(通訳)していきます。
・「最高気温は2℃」のトラップ
・「2℃は温かい」のか?
・2℃なのになぜ「路面凍結に気を付けるのか」

北海道に来たばかりの頃は、毎回疑問に感じざるを得ず、間違えたのかと思う表現でした。

「最高気温は2℃」のトラップ

うさ

やった!2℃になるんだ!
最高気温まだかなー。

しかし、多くの場合14時付近など一瞬最高気温になりますが、大半は氷点下です。
最高気温になる時間は短いと考えた方が無難です。

うさ

やられたー!ほとんど氷点下じゃないかー!
それなら2℃になる時間教えてよ。
或いは日中の平均気温を教えてよ。

「2℃は温かい」のか?

本州から来た人

そういえば、2℃が温かいとまで強調されてましたが、
2℃は温かくないですよね?

道産子

え?2℃は温かいですよ。

そうなんです!ここで道産子と本州から来た人の認識に乖離が生じます。
もともと、相対的にどの絶対温度で育っているかによって、この認識は違うかもしれません。

北海道に住むと分かりますが、真冬日のような日が2か月近くも続いた後、0℃以上になると、相対的に温かいと感じるようです。

0℃が肌で分かるようです。
私も4年目くらいからなんとなくわかるようになってきました。
北海道の人は0℃(1℃?)が分かるらしいです。

うさ

氷点下より寒くないのはわかります。
でも「温かい」という表現は違いますよね?

道産子

いえ、実際「生ぬるくなる」というか寒さがゆるくなり「温かい」風のようなものを感じませんか?

うさ

・・・
(これ以上不毛な話し合いはやめよう・・・
彼らには0℃になると温かい風が吹くんだ・・・)

これも4年目になると、この話を聞いたからか、生ぬるい風が少しわかる気もします・・・。

2℃なのになぜ「路面凍結に気を付ける」のか?

2℃とあたたかい→路面凍結?この行間をきちんと分かるようにする必要があります。

何故なら2℃は液体の温度になるもので、0℃を下回らないと凍結はしないからです。

なので、2℃で凍結はしません。なぜ凍結に気を付けるのか?
丁寧に行間を説明しましたので、どうぞ。


「今日の最高気温は2℃と(これまで一日中氷点下だった真冬日と比較すると、0℃を越えることは相対的に)あたたかい(と感じられるかもしれません。そんな時間が数時間だけある)日になるのでしょう。

(0度を越えるわずかな時間に氷は解け、『そのあと氷点下に戻るため』、路面が解けた水が凍ることでツルツルになります。ですから)路面凍結には気をつけましょう」

これが私が読んだ行間です。
本州から来てすぐ、ここまで読むのはなかなかわかりにくいかと思います。
さて、そして1~2月の真冬日を乗り越えて冬日(最低気温が氷点下)。
この頃、極度のツルツル路面が多くなります(*_*)
気を付けましょう。